『悪玉むし歯菌』と『微小脳出血の出現』との関連を解明 脳卒中の機序の解明に寄与

                                           国立循環器病研究センター
                                           国立大学法人大阪大学
                                           慶應義塾大学医学部

  

  国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:小川久雄、略称:国循)の脳神経内科・細木聡医師(慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程4年)、齊藤聡医師、猪原匡史部長らを中心とする研究チームは、大阪大学大学院歯学研究科口腔分子感染制御学講座・野村良太准教授、仲野和彦教授、慶應義塾大学医学部内科学(神経)・中原仁教授、鈴木則宏名誉教授らの国際共同研究グループとともに、むし歯の原因菌(いわゆるミュータンス菌)のうち、脳の血管内のコラーゲンと結合することができるcnm遺伝子保有株(cnm陽性ミュータンス菌)が、微小脳出血の出現に関与することを明らかにしました。本研究の成果はアメリカ心臓協会、アメリカ脳卒中協会発行の国際誌であるStrokeの2020年12月号に掲載され、同誌の表紙を飾りました。