高次脳口腔機能学講座顎口腔機能治療学教室の研究生田中信和君が米国New Orleansで行われたDysphagia Research Society(DRS) 17th Annual Meetingにおいて最も優れたPoster Presentationを行った者に対して授与される1st Place Scientific Abstractを受賞しました。
DRSは、摂食・嚥下機能やその障害に関する唯一の国際学会であり、1992年にWisconsinで第1回が開催されました。以来、北米を中心に毎年開催されており、本学会のOfficial Journal “Dysphagia”は摂食・嚥下の専門学術誌として、関連分野から多くの文献が引用されています。
今回受賞した研究のタイトルは「Swallowing frequency in elderly people during daily life」です。これは、日常生活での嚥下頻度を測定するデバイスを開発し、そのデバイス
を用いて、高齢者の日常生活での嚥下頻度が若年者と比べて低いことを明らかにした報告です。今回の発表では、広く応用が期待されるデバイスを開発したこと、高齢者の新しい嚥下リハビリテーション法作成につながる可能性があるという内容が高く評価されました。
本賞は、3月7日(土)、Westin Canal PlaceでのPoster Plenary Sessionでの発表後に選考され、賞状を授与されました。